Qualia Factoryのパイプ加工へのこだわり、かかわりは古く、50年以上の実績があります。きっかけとなったのは小売店がチェーン展開していき、全国に小売店が急速に増えていく時代に遡ります。

店舗什器に使用されるスリットパイプ（棚の高さを調整するため等間隔に多数穴が空いた陳列台の支柱パイプ）の製作のため、量産に向いたパイプ材へのプレス加工を、弊社が独自で開発することに成功しました。その技術が確立されるまでは、シート材に連続した穴をあけ、次工程で曲げ、溶接の工程が必要で、コスト、納期対応の点で問題になっていました。パイプへのプレス加工は不可能と言われていた業界常識を破った加工技術の開発となりました。

50年経った今でも「パイプ材へのプレス加工は不可能だと思っていた」という声をよくお聞きします。

その後、パイプ材を成形する造管加工機を導入。仕入に頼っていたパイプ材成形を内製化致しました。お客様に、コスト、納期対応の両面から支持を頂戴しております。

そして最新鋭の3次元パイプレーザー加工機の導入へとつながります。時代は流れ、大量生産から多品種変量生産へ、臨機応変に需要量、タイミングに応じた生産が求められる中、Qualia Factoryではお客様のご要望にお応え出来るようになっています。

パイプの3次元レーザー加工は、お客様の負担となっていた金型製造のイニシャルコストを無くし、リードタイムの大幅な短縮を実現します。プログラムだけでプレス加工よりも複雑な加工が可能となり、ロット生産だけではなく、トライアンドエラーが必要な試作製作にも大いに役立っています。

図面から試作製作へ、一度でモノが完成するということはまずありません。製図上ではわかり得なかった不具合が発生し、その都度、図面変更、試作製作が繰り返されます。3次元レーザー加工機は、このトライアンドエラーのスピードを圧倒的に短縮します。

また、従来できなかったような複雑な切断加工も可能です。既存製品をVA提案し、コストダウン、品質向上を図った事例や、デザイン性の向上、筐体接合部のジョイント機構の設計など、他社にない商品づくりで付加価値を高められた事例は多数あります。

Qualia Factoryは、プレス、レーザー加工からパイプ素材の製造までをカバーするパイプ加工のスペシャリストとして、今後もさらなる技術向上を目指します。